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流されて過ごしてしまいがちな日常をちょっぴり振り返ることも必要かな。四人の子ども達と共に進んだりあと戻りしたり・・。元気に楽しく生きるすべを探し続けています。


by tnonkimama
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田舎の嫁

新しい家族を持ってから12年が経とうとしています。
結婚とは 夫を持つことだけではなく、新しい家庭を築いていくことです。新しい家庭を築くとはそう簡単なことではありません。・・と強く感じる時が 最近多くて・・・。(笑)
「結婚をする。」・・という、ことの重大さを全く理解していなかった私。よって、「結婚をする。」ことで、人生最大の修行をすることになりました。それも・・・田舎の「嫁」になっちゃいました~。(笑)

少し離れた所から、この地へお嫁にきました。嫁いで間もない頃は、方言を聞き取ることができずに 大変苦労しました。日常の会話にさえも主人に通訳してもらわなくてはいけないことも 多かったです。特に 表情の見えない電話は やっかいです。主人の実家で電話にでるのは、恐怖に近いものがありました。

私:「もしもし」
相手:「あ~。わたしじゃん!」
私:「・・・??・・どちらさまですか。」
相手:「東からじゃん。」
私:「・・・はあ~~。東さんですか。」
相手:「・・・・はあ~~?東からじゃん!」
私:「?????」




この場合、我が家の東側の家の方からの電話です。・・・・ハハハハ!
もちろん 「西」からもかかってくるし。「おもて」からもかかってきます。
「名前ぐらい 言ってくれてもいいじゃん・・。」と思っていましたが、周囲に住んでいる方が同じ苗字が多いのでこのような表現をしているのでした。何回か電話を取り次ぐうちに、すっかり慣れました。・・・というより、慣れた頃には声も覚えて、名乗ってもらわなくても相手が分かるようになりましたが。

前にも少し書きましたが、月に一度もちまわりで隣組の集まりがあります。これにもビックリしました。この集まりで隣組長を通じて隣組費を回収したり、通達事項の確認をしたり、河川清掃や道路愛護の日程を話し合ったりします。大阪で働いていた頃はアパートの隣人さんの名前さえ知らない生活でしたから・・・。このギャップは大変なものでした。

子どもが産まれてからは、近くのスーパーで買い物していると、
おばちゃんA:「あ~~。○○さん家の嫁さん?わ~っ。お父さんそっくりね~。この子。」
と知らない人から声をかけられて・・・。
おばちゃんA:「ね~~。こげんな田舎に嫁ってきて~、大変かろ~?学生時代から、○○くんとは友達ってね~。大阪にもおったらしいやんね~。」
おばちゃんA:「じゃあ~。ば~ちゃんによろしく!!」
って・・・・。
(あなたは一体誰???名前も分からないのに、よろしくも言えないし・・・)と心で思いながらも、
顔はニッコリ・・。愛想良く・・。
私:「は~~い。失礼します~。」
自分は全く知らないのに相手が自分のことを知っているのは、なんとも言えない気持ちです。私って、有名人???って、悩んだ頃もありました。今でも「どこでだれがどう見ているかわからない。」・・という恐怖感は変わりません。(笑)

先日 ある集まりで「嫁不足」が話題となりました。「どうして 嫁がこないのか。」の疑問が、「どうして 嫁にきたのか?」に変わり、私への問いかけとなりました。
私:「ん~~~~。何も知らなかったから。」
と答えました・・・。周囲は爆笑でしたが、私は笑えませんでした。(笑)
田舎の嫁不足は一言ではとても言い尽くせない 色々な理由がからみあっていると感じます。

私の修行はまだまだ続きます。
この修行を楽しく感じるか、つらく感じるかは私次第です。
あっ~~~。この書き込みで「結婚」にマイナスを感じないでくださいねー。特に独身者さん!
「つらい」より「楽しい」が勝っているから、今でもここに住んでいま~す。(笑)
by tnonkimama | 2006-09-04 23:26